- ズートピアの感想を書こうとしているのに、どうにも筆が進まない毎日。忙しいというのもあるけど、すごく面白かった映画の感想って意外と書きにくいんだよな…。『マッドマックスFR』なんかは勢いでダーーーッと書いてしまったけど。『恋人たち』とかも圧倒的に書きづらかった(書いたけど)。うむむ。せっかく書くなら何か良いことを書きたいぜ!とか欲を出し始めると途端に書けなくなるよな〜。「しょうもないことでもいいか…」といういい加減な気持ちがないと、なかなか書けない。
- 代わりと言ってはなんだが、ツイッターの検索機能などで他の人のズートピア感想や考察を読み漁る日々が続いている。それぞれの視点があって面白い。今日「おお…」と感心したのはこちら。
まめ知識:ディズニーの「ズートピア」でこのシーンだけジュディがピンクのシャツとジーンズなのは、同じディズニー製作で本作とは逆のベクトルで差別問題の話題になる「南部の唄」(1946年)へのオマージュとされています。 pic.twitter.com/ycgeStQ3K0
— すてけん (@Stinken1) 2016年3月23日
これに対する私の感想。
RT スプラッシュマウンテンの題材にもなってる『南部の唄』は、「黒人差別の歴史に対する誤解を広める」という理由でお蔵入りした。そんな「黒歴史」を現代の知性と技術によって完膚なきまでに分解して再構築し、過ちを犯した自分たちへの「オマージュ」として捧げてみせるとか、熱いにも程がある。
— ぬまがさ (@numagasa) 2016年4月27日
- 『ズートピア』は「差別」というものの構造に対して、おそらくディズニー史上最も踏み込んだ映画になっていると思う。もちろんそんなことを全然気にしなくても抜群に楽しめる作品だけど、見れば必ず「差別」ということに思いを馳せられるようになっている。動物を戯画化する、という手法はディズニーの十八番だけど、今回は「差別」について描くために、そのディズニーが最も得意とする手法をフルに駆動させているんですよね。
- かつてその手法が間違ったやり方で用いられたことも含めて、これまでのディズニー史を総括しているという意味でも、やはり『ズートピア』はここ数十年のディズニーの最高傑作と呼ぶにふさわしい作品だと思いますね。ホント、迷ってる人は絶対観た方がいいですよ。普通にめっちゃ面白いですし、ケモ可愛いですし…(台無し感)。また後日詳しく書きます。では。