沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

いよいよ開幕!特別展「鳥」レポート(byイラスト担当)

上野の国立科学博物館の特別展「鳥」、いよいよ開幕となりました!

toriten.exhn.jp

「科博」大好き者のたしなみとして、当然のように年間パスを購入し、毎回のように特別展に出向き、時々レポートも書いてきたわけですが…↓

numagasablog.com

numagasablog.com

今回の「特別展 鳥」は何が違うのか? それは……私が展示イラストを担当させてもらったということです!!ウワーーーッッッ

numagasablog.com

ちょっぴり制作話をしておくと、制作自体は1年以上前から進めていました。主催の方にお声をかけていただき、鳥好き&科博好きとして二つ返事でお引き受け。筑波にあるほうの国立科学博物館(上野のおなじみ「科博」は展示がメイン目的で、研究という意味ではむしろこっちが本拠地)を案内していただいたり、打ち合わせや話し合い、専門家の先生方のアドバイスを重ねに重ねながら、気合い入れて「鳥のひみつ」図解イラスト23点+αを作りましたよ。

そんなこんなで展示もいよいよ完成し(最後までめちゃ大変な様子が伝わってきましたが…)、開催前日の「内覧会」に出向いてきました。今までは一切展示に関係ない単なる動物オタクとしてレポートを書いてきたものの、今回は完全に関係者となってしまってはいますが、ここはやはり伝統を守り(?)特別展レポートを書きたいと思います。

 

11/1(金)、開催前日。やってきた上野、科博前。ポスターが「カミングスーン」になってる最後の日と思うと感慨も。

内覧会なので特別展の建物は基本クローズ。券売所も閉まってて、まだ人もいない中で科博に入れてもらえるのが、なんだか新鮮でした。

音声ガイドは芸能界の鳥ガチ勢として知られるお二人↓。なかよく掛け合いしながら鳥の魅力や生態を語ってくれます。

最初にお出迎えしてくれるのは、クジャク!…そしてよく見るとシマエナガもいる! 

体の大きさこそ両極端ですが、どちらも鳥界における「華やかさ」と「かわいさ」をそれぞれ代表する鳥ですね。600点以上の標本が集結し、「一生分の鳥が見られる」という鳥展のキャッチフレーズにふさわしく、鳥という生きものの「幅広さ」を象徴するような2羽が迎えてくれました。

↑展示札をよくみると「エナガ(亜種シマエナガ)」と書いてある。このくだりは後の伏線となるので、頭の片隅においておこう…。

さっそく、鳥、見るぞ〜!!

…と前のめりになる来場客の襟首をガッとつかみ、「待たれい、そもそも鳥類というのはな…」と説くかのように、いったん中生代にさかのぼり、恐竜の話からスタートするガチな科博であった。さすがだ。そうこなくてはな。

「鳥展ってのはとどのつまり…恐竜展なんだよ!!!」

カワセミさま「なんだってー」

地上で暮らしていた、いわゆる恐竜(獣脚類)の脳に、すでに現生鳥類の特徴(大脳半球や視覚中枢の高度な発達)が見られる…という話などもあって見逃せない。

↑始祖鳥アーケオプテリクスの有名な化石のレプリカや、

↑長い尾羽をもつコンフキウソルニス・ドゥイもいるぞ。

恐竜が闊歩していた中生代に、恐竜(獣脚類)の特定のグループ(後の鳥類)に何が起きてどう進化したのか?を系統図とともに解説するパネルも。正直この(まだ現生鳥類すら出てこない)コーナーだけでも1時間くらい浸っていられる自信がある。私のイラストとかまだ一切出てこないが…。

この中生代コーナーでしばし「鳥って恐竜なんだなあ…スゴすぎ…」という感慨に浸ってから、めくるめく現生鳥類の世界に踏み出せば、鳥を学ぶモチベも上がりまくりってわけ。

 

まだまだ古代の鳥は見どころいっぱい。上を見上げると巨大な影が…?

史上最大の"飛ぶ鳥"、「ペラゴルニス・サンデルシ」のおでましだ!!

2600万年前に生きていた、翼開長7mの巨鳥の復元モデル。現生の「飛ぶ鳥」で最も大きな「ワタリアホウドリ」の約2倍! 「飛ぶ鳥落とす勢いだと?落としてみろやコラァ」といわんばかりの気迫に、カワセミさまもびっくり。

そんな絶対落とせなさそうな勢いの「飛ぶ鳥」に導かれながら、いよいよ現生鳥類のコーナーへ。「スズメ目」「キジ目」といった「目」の分類ごとに、さまざまな鳥の存在感を臨場感たっぷりに感じながら、その生態や形態を学んでいきましょう。

「01」はダチョウ目! 堂々と鎮座する地球最大の鳥ダチョウ。やはりデカイッ

お隣は「レア目」。こちらはアメリカ大陸にいる巨大鳥。

そしていよいよ!

私の「鳥のひみつ」図解イラストの出番となります!!

調査ノートのような下地に、鳥類専門家の先生が書かれた解説文や写真と、私の図解イラストを隣り合う形で載せてもらっています。(すてきなデザイン!)

この「鳥のひみつ1」では「頭骨くらべ」というコンセプトで、ダチョウの仲間たちの頭骨(実物)を実際に見比べられます。イラストとあわせて、しげしげと眺めてみてくださいね。

キーウィの卵にまつわる「鳥のひみつ2」では…

すぐ下に実際の卵があったりします(エピオルニスとキーウィ)。こうしてみるとキーウィの卵が小さく見えるが、体に比べるとめっちゃデカイよやっぱり

なかなかお気に入りな「鳥のひみつ3」。↓ キジの子育てにまつわる生態を、『源氏物語』になぞらえて解説してみましたよ。

「鳥のひみつ5」でもキジを扱ったので…

なにげに今回のキーパーソンならぬキーバードといえるキジであった。

キジがなぜ今アツイかというと、2024年9月(ついこの前!)出版の「日本鳥類目録」第8版で、新たに日本固有種が5種追加されたのだが、その中にいた超ビッグネームが「キジ」なのでした。歌舞伎などの伝統文化にも根付いている「国鳥」キジが、晴れて日本固有種になったというわけ。

↑日本固有種、これまでの9種に追加された新しい5種(「鳥展」パネルより)。キジみたいな超メジャー鳥が加わることあるんだ!?って驚く人もいるかもだが、DNA分析の発達も背景にあるのです。「ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統」を副題に謳う、今回の鳥展を象徴してる鳥だと思いますね。

身近な鳥ではハトもアツイ!

「鳥のひみつ8」では、ハトの高度な視覚情報処理能力を紹介。

上野だから上野ネタを入れていくスタイル。科博もいいけど美術館も行こうね。しかし「鳥展」が名古屋にも巡回するということを後で知り、名古屋の人に伝わるかちょっと心配になった。御当地ネタの落とし穴?

↓ハトの認識能力を調べるための「スキナー箱」も展示。

 

大きな見どころのひとつ「ペンギン大集合」コーナー!

「鳥のひみつ」イラストでは、ペンギンの鳴き声による「音声認識」も紹介!

ペンギンに似てるけどペンギンではまったくないのに、しれっとペンギンコーナーに溶け込んでいるオオウミガラスさんもじわじわくる。人間のせいで絶滅してしまった…わすれない……

 

サギのなかまたちもズラリ。サギを、君たちは…どう見るか?

「鳥のひみつ」は、恐るべき「サギの手口」について。サギに注意!

↓サギといえばね

numagasablog.com

 

もちろんカワセミ(と仲間たち)もいるよ。喜ぶカワセミさま。じつは「ブッポウソウ目」だったとご存知か?

 

展示のクライマックスのひとつ「猛禽類ピラミッド」は壮観! 狩りのスペシャリストたちが集う最高の空間です。ヘビクイワシかっこよすぎ(大好き)

このピラミッドの左隣に「鳥のひみつ」パネルもあるのだが、なぜかこのパネルだけ柵からの距離感が遠いので(なぜだろう笑)、渾身のネズミさんラップを見逃さないでおくれよ。

↓猛禽類ピラミッド、腐肉食鳥類(ハゲワシ)の話題もあって…

ちょうど「いきものニュース図解」でハゲワシを扱ったばかりなので、タイムリー。

numagasablog.com

 

そして本展の大きなテーマのひとつは鳥の「繁殖」。監修者の濱尾章二先生(イラスト制作でも大変お世話になりました!)がナショジオに記事を寄稿されていた。オスとメスのつがいを見ると我々人間はつい「愛情」や「仲良し」などを連想するが、そこにあるのは進化が作り出したドライな「利己性」だと。そんな身も蓋もなさも鳥の魅力とも言える…

natgeo.nikkeibp.co.jp

濱尾先生「多くの鳥で浮気、不倫に相当する行動、時に子の遺棄や子殺しといった行動も進化している。これらの行動が状況によっては子を多く残すことにつながるからだ。」(記事より)
そんなドライでシビアで奥深い「鳥の繁殖」を妙に元気よく描いた「鳥のひみつ」もぜひチェックしてくれよな!↓

本物(ハクセイ)のセアカオーストラリアムシクイも見られてうれしかった。

ヒナの50%が「つがい外交尾」で生まれるってスゴイね…。おしどり夫婦?なにそれおいしいの?って感じだ。

 

見どころは他にも色々!鳥にも「言葉」のような概念があるという今アツい研究や…

↓それを語った「鳥のひみつ」シジュウカラ編を見逃すなかれ

カケスのルーツにまつわる最新研究も。ふと挟まれる鳥の百合(鳥の百合)↓

監修をつとめてくださった生物学者の西海先生の専門領域でもあるようで、内覧会ではパネル前で解説をしていらっしゃいました。贅沢!!

 

↓進化生物学に多大な影響をもたらしたダーウィンフィンチの皆さんのすばらしきバードカービングの数々…。(すぐ上にある「適応放散」を描いたイラストも力作なので見てくれよな)

 

↓「チバエナガ」を扱った「鳥のひみつ」で、千葉の話題になったせいで急にしゃしゃり出てくる作者(地元が千葉)など…

見どころ(?)を紹介していけばキリがないですが、とにかく最後まで楽しんでもらえれば幸いです。

 

そんなこんなで光陰矢の如し。内覧会だし「今日のところは(関係者さんや先生方への挨拶も兼ねてるし)あんまりガチらずにあっさり回るか〜」くらいに思ってたのに、物量も内容も圧倒的充実のあまりついつい見入ってしまって、普通に時間が足りなくて気づけば蛍の光タイムに突入してしまいましたよ。絶対また個人的に行きます! 鳥オタクは半日…いや丸一日みたほうがいい!

気をつけろ!売店までギッチリ鳥だぞ!

大人気必至のぬいぐるみ、ターキー(七面鳥)のウッドストックは「PEANUTS」の漫画でほんとにそういう場面があるみたい。思いっきり公式!

 

そして売店にはなんと私の特設コーナーまで作っていただいたのです!凄い!!うれしすぎ!!!グッズもいっぱい作ってもらったから、予算の許す範囲でものすごい勢いで買ってくれよな!!

↑「鳥のひみつ」図解がポストカードサイズでずらりと並んでいるので…万一展示を見落としても安心?

「鳥のひみつ」のイラストを活かしたステッカー、缶バッジ、キーホルダー…

そしてアクスタ↓など、よりドリみドリ。

なんと「カモミール令嬢のカモミールティー」まで!

カップは付かないので注意だ!

カモ見図解も一緒に陳列↓

↓元の図解はこちら。まさかグッズ化するとはカモミールさんもびっくり

numagasablog.com

わすれちゃならない、過去の著作も並べてもらいました。ぜひお手にとってみてね。(ほんとは鳥展にあわせて新刊を用意できればベストでしたが…間に合わなかった!でも鋭意制作中なので…よろしく!)

そうそう、好例の図録もハイクオリティなので絶対オススメ。鳥の多様性、羽毛の美しさを示す表紙デザインがすばらしい。基本的に科博の図録はお得なので買ったほうがいいですが、密度も物量もマックスな鳥展を振り返るためにマストバイ!通販もあるもよう。

ちなみに図録、私の手掛けた「鳥のひみつ」イラストは収録されていないのですが(残念ですがスペース的に厳しかったもよう…23点もあるからね)、会場でのパネル撮影は自由ですので、ぜひお気に入りのイラストは写真で「お持ち帰り」くださいませ! 図録の文章とあわせて、おうちで理解をさらに深めてね。

紹介しきれなかったけどマジで色んな鳥グッズあって物欲がヤバいので、鳥好きは散財してくれ! これはものほしそうにしていたら主催者さんに買ってもらった「ペラゴルニス・サンデルシ」Tシャツ。買ってもらっちゃった…おとななのに…

↑シンプルだがすてきなデザイン。特別展の期間ずっと毎日着ます!

長文書きすぎたし、そろそろ〆。売店の出口でお見送りのウッドストックも「もうええでしょう」と言ってます。こんな地面師みたいな喋り方じゃないけど

↑鳥どうし、わかりあえるものがあるようだ

 

さらっとレポートするつもりが激長文&写真多すぎになってしまいましたが、思い入れの深さが多少は伝わったでしょうか。約1年にわたる制作期間を経て、博物館の展示は初めての経験ゆえなかなか大変でしたが(監修の先生を中心に、関係者の皆様も本当にお疲れさまでした…!)、そのぶん「科学的な事象をわかりやすく、面白く伝える」という、私が生きものクリエイターとしてやってきたことの、ひとつの到達点のような内容になったと自負しています。子どもの頃から大好きな科博で、大好きな鳥の史上初の特別展で、こちらの作風も大いに尊重してもらいつつ、こうした展示に関われたことを、ほんとうに嬉しく光栄に思っています。今後も活動を継続し、鳥からもらったものを世界に還元していけたらと願うばかり。

↓とにかく鳥の絶滅を防がないとな!まじめに!!

来場者の皆様の反響も(すでに嬉しいものも色々いただいてますが)気になりますので、ぜひTwitterなどSNSでも「#鳥展」などつけて感想を呟いてもらえたら喜ばしいです!

 

また個人的に来場するの確定なので、そのとき書き足すかもですが、今回はトリあえずこのへんで失礼します。

 

鳥よ永遠に。

図解:「死神」ハゲワシ激減で50万人死亡!?

「死神」っぽくて嫌われがちなハゲワシが、いなくなったら何が起こった? 答え→「50万人も死んで10兆円以上の大損害」…という恐ろしい最新研究に基づく「いきものニュース図解」です。

 

強力な胃酸をもつハゲワシは、腐肉を食べる動物の中でもトップクラスの「処理効率」を誇る。腐肉を食べるが処理効率で劣るネズミなどの小動物や、狂犬病を媒介する野良犬との"競争"を制し、それらの個体数を減らすことができる。腐肉業界(?)のトッププレイヤーなのだ(ゆかいないきもの㊙図鑑より)↓

↓読んでみてね

 

 

<参考>

・「サイエンス」HPの詳細ページ↓

https://www.science.org/content/article/loss-india-s-vultures-may-have-led-deaths-half-million-people www.science.org

インドハゲワシの激減により50万人以上が死亡という研究。「この論文は、この分野の古典となるだろう」と評価する学者も。動物を保護し、生態系を健全に保つことが、なぜ人類の命も救うのかを示すうえで、今後もしょっちゅう引用される研究になりそう。

 

・BBC

www.bbc.com

 

・ナショジオ

natgeo.nikkeibp.co.jp

ハゲワシ(などの猛禽類)、アフリカでも毒物によってかなり減少していて、インドの二の舞いになるぞと警告。毒物の主な狙いは家畜を襲うライオンなどらしいが、「ハゲワシが騒ぐと監視員にバレるので困る密猟者」が意図的なハゲワシ毒殺に手を染めることもあるらしく深刻。

 

・インドハゲワシ保護活動の様子↓

www.ifaw.org

 

「いきものニューストゥーン」版もカミングスーンです!↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0CVFNPJ5X?ref=cm_sw_tw_r_wcm_sd_rwt_46Cd9pE1TwcLz

 

【図解】2匹が1匹に融合!? ふしぎなクシクラゲ

お前…あのクラゲ……壊したんか!? でも大丈夫、他のクラゲと「融合」するからね。てなわけで驚異の「融合」能力をもつ「クシクラゲ」の「いきものニュース図解」です。(※クシクラゲはクラゲではありません)

いきものニューストゥーン版はこちら!↓

https://t.co/PJIEaaICSB

参考HPなど

基礎生物学研究所プレスリリース↓

www.nibb.ac.jp

www.jiji.com

生物における「自己」とは…?と疑問を投げかける哲学的な生物学でした。

深海生物のスタンプを発売しました(2種類)

深海生物のLINEスタンプを2種類つくったので(『深海DINER』ひと区切り記念として)、深甚なる海に沈みたい方は使ってね。

こちら↓はメンダコ&タカアシガニ編🐙🦀

t.co

もうひとつは(『深海DINER』に登場した)深海生物の皆さん編。クジラ、デメニギス、センジュナマコ、ミツクリザメ、ダイオウイカなど。自在に使いこなし、相手を深淵へといざなおう。

t.co

『深海DINER』本編は8話まで公開中。第1章完!という感じで(しばらく別件で忙しいので)続きが描けるかは深海の闇の中ですが、深海モーテル編の構想もゆっくり練りたいところです。

numagasablog.com

 

『深海DINER』8話を更新しました。

縦読みマンガ『深海DINER』第8話「ミッドナイト・ラン」をamazon fliptoonで配信しました。サメとの死闘を生き延びたカーニャとめんこ。永遠に"真夜中"の深海で、迷えるふたりが行き着く先は…?

↓8話はこちら

https://read.amazon.co.jp/manga/B0DJKNSW6S?ref_=dbs_wcm_calw_wr_rfb_7

↓作品ページはこちら

深海DINER (全8話) Kindle版

 

numagasablog.com

新たなチャレンジとして4月頃から描き始め、ありがたくも賞までいただいた 『深海DINER』ですが、今回でひとまず第1章完!という感じになりました。お楽しみいただけたことを願います。しばらく多忙になりそうなので続きを描くかどうかは検討中(描きたいことのイメージはある)ですが、反応次第かな〜という感じなので、よろしければ「いいね」や感想など聞かせてくださいませ〜

【図解】ムーデンちゃん旋風!コビトカバを知ろう

夏の終わりにインターネットを支配したのは、コビトカバの「ムーデン」ちゃん! せっかくのブームなのでコビトカバの生き様をチェックしましょう。

 

 

図解の最後のリンクは動物保護団体「Fauna&Flora」のコビトカバ保護活動への寄付ページです(少額ですが寄付してみました)。サイトには残りわずか2000頭って書いてあるし本当に絶滅ギリギリのラインだ…。ムーデンちゃんのビッグウェーブに乗って保護も進んでくれ〜

t.co

 

コビトカバ、前も言ったが印象的な日本との関わりはタヌキと交換したエピソードか。まぁ日本にはタヌキ5万匹くらいいるので、純粋なレアリティは格段にコビトカバに軍配だが…(てか今思ったがコビトカバって別にシンガポールの動物ではないよな、それ言ったらタイも違うけど…)

 

ちなみにコビトカバ、けっこう日本の動物園にもいるので(タヌキと交換したのだろうか)、実物を見るのにタイや西アフリカまで行く必要はないぞ。


現時点でコビトカバを飼育している動物園↓
・上野動物園(東京)
・東山動植物園(愛知)
・いしかわ動物園(石川)
・NIFREL(大阪)
・神戸どうぶつ王国(兵庫)

 

<参考HPなど>

ナショジオのコビトカバ特集↓

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

英語圏でも記事がたくさん。

www.theguardian.com

 

ムーデン現象に関する、辛辣でシニカルな論調だがなんか的を射てる気もする英語記事。ムーデンが共感を呼んだ理由は単に「かわいい」からでなく「怒っている」ことにあったと。生という不条理に対する怒り、怯え、叫び。それが爆速でミーム化され、資本主義的に利用される悲哀…。

www.dazeddigital.com

【図解】「同性カップル」のペンギン、死す! 振り返るその生涯と愛

オス同士で「同性カップル」を作り、ヒナも育てたジェンツーペンギンの「スフェン」が世を去りました。彼の人生ならぬペン生をふりかえりましょう。

 

 

「いきものニューストゥーン」版もカミングスーン。

 

過去の類似テーマの図解↓

numagasablog.com

 

参考HP

ジェンツーペンギンのスフェン、訃報がBBCやNYタイムズでも報じられるほどの有名ペン。

www.bbc.com

www.nytimes.com

www.theguardian.com

www.theguardian.com

 

ペンギンの同性愛的な行動は(図解したように)世界各地で観察されているが、6年も一貫してパートナーと連れ添ったという点で際立っているといえる。遺されたマジックの動向も注意深く見守られているようだ。

スフェン&マジックによる子育てのより詳しい過去記事。(NYタイムズ)

www.nytimes.com

 

今回色々調べてて、興味深かったタフツ大学の記事↓

sites.tufts.edu

「ペンギンがゲイなのはなぜ?」=どうしてこれほどペンギンの同性愛的行動が多く報告されているのか、という疑問を動物学的に真面目に考える。オスとメスの外見上の性差が非常に少ないことに加え(プロでも外見だけでの識別は困難)、子育てにおけるオス/メスの役割がかなり「同等」でもある。(コウテイペンギンに至ってはむしろオスの方がずっと卵を温めていたりするしね。)ペンギンという独特な鳥がさらに興味深く思えてくるのでした。

図解でもちょっと触れたゲイの怪盗ペンギン(?)、詳細が気になった人はこちら等↓

www.nbcnews.com