沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『深海DINER』Fliptoon大賞の最終選考に選出!

『深海DINER』が「AmazonFliptoon縦読みマンガ大賞」の最終選考に選ばれたそうです。こんな(生物学的な意味で)ニッチな漫画を楽しんでくれてるイカした皆さん、本当にどうもありがとうございます! 
↓のリンクから現在4話まで読めますので、ぜひ「いいね」等で応援よろしくお願いします!

https://www.amazon.co.jp/dp/B0D29SN6N9?ref=cm_sw_tw_r_wcm_sd_rwt_Q0zfxk5o1KwmK

 

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「AmazonFliptoon縦読みマンガ大賞」についてはこちら参照↓

www.amazon.co.jp

他の最終候補作もぜひ読んでみて! 結果がどうなるにせよ、盛り上がるといいですな〜

でかいぜ!タカアシガニ図解(『深海DINER』エディション)

世界最大のカニ「タカアシガニ」の図解です(#深海DINER エディション)。英語ではJapanese spider crabと呼ばれ、まさに日本を代表する深海生物。水族館にも意外といるのでカッコイイ勇姿を観察してね。

『深海DINER』本編はこちら→ https://amazon.co.jp/dp/B0D29SN6N9#

メンダコ図解もあわせてどうぞ↓ やっぱセットじゃないとね

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ミラノの博物館でもタカアシガニが、東洋のめちゃデカ蟹としてカッコよく展示されていたことを思い出した。展示パネルをよく読むと、カニたちは1871年から展示の主役を担ってきて、1943年のミラノ爆撃も生き延びたカニ標本である…とも書いてあり感慨。カニに歴史ありだな…

メンダコ図解(『深海DINER』エディション)

深海のふしぎなタコ「メンダコ」の図解を描きました。体型、触手、吸盤、スミ、産卵、水分量…と、ふつうのタコと違いまくりな個性が魅力。メンダコが主役の新作マンガ 『深海DINER』エディションです。マンガとあわせてどうぞ!

『深海DINER』本編はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0D29SN6N9#

現在4話まで更新中!(続きは今後次第)

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日本で生きたメンダコを見られる水族館というと、やはり有名なのは沼津港深海水族館でしょうか。すぐ隣が駿河湾という地の利を生かし、メンダコが水揚げされるとすぐに運ばれて、長期飼育の実績も。メンダコの在/不在はHPでチェック可(今はいない)。いつか行かなければな…

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『深海DINER』第4話まで更新しました。

縦読みマンガ『深海DINER』第4話「激突!(後編)」まで公開されました。 完成しているぶんは今回がラストなので、いったん一区切りとなります(話的には全く終わっていないのがちょっと申し訳ないですが…)。

こちらからどうぞ↓ 

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続きの構想はあるので、このまま描き続けたい心情は大いにありつつ、ひとまずFliptoon大賞の結果次第かな〜という感じなので、「続き読みたいぞ」ということであれば、「いいね」など押してみてくださいませ〜(読者の反響も選考に考慮されるらしいので!)

Fliptoon大賞、ざっくりいうと上位賞(グランプリ/準グランプリ)が賞金+連載、部門賞が賞金のみ、という並びなので、結果が出てみないと本作をどのような形で続けられるかなど、(せっかく応援いただいても)なんともいえないのが心苦しいですが…。今回が初なので受賞傾向とかもわかんないしな。がんばって作ったので良い結果がでるといいなぁ、と思いますが、こればっかりは全然わからない。とりあえずせっかくのコンテストが盛り上がるに越したことはないので、皆さんも注目しておいてください!

ところで現時点4話までを一連の話と考えたとき、いうて「ダイナーがあまり出てこない」というまぁまぁデカイ弱点がある気がしますが、もし話を続けられた場合は、めんこ&カーニャの「行きて帰りし物語」と並行させて、主人公格をもう1人登場させたうえで、ダイナーでの出来事もちゃんと描こうかな〜とか色々考えてます。タイトル詐欺にならないように…。

結果はどうあれ、久々に本腰を入れて漫画というかフィクションをイチから作ったこともあり、制作に4月を丸ごと費やしてしまいましたが、心から楽しい1ヶ月でした。あまりに楽しすぎて没頭して映画鑑賞のモチベとかも失われるほどで、ちょっと身の危険も感じましたが…こういう楽しさが味わえるのはハッピーなことです。今年の初めとか、まさか数ヶ月後に全力でマンガ描いてるとか思いもよらなかったので、やはり人生何が起こるかわからない、一寸先は闇だなあと実感する次第(深海だけに)。

てなわけで、よろしければ応援よろしくです!

マンガ『深海DINER』第2話を更新しました。

Fliptoonで縦読みマンガ『深海DINER』第2話を更新しました。いよいよお話が物騒に加速していきますので、多少のお覚悟とともにいらっしゃいませ! 面白かったら「いいね」等おねがいしま〜す

作品ページはこちら

ちなみに…

カーニャちゃんはコレクター&研究者として描いたが、タカアシガニに実際こういう習性↓があるのは後で知った。モクズショイ(=藻屑背負い)という毛がもっさもさ生えたカニは、大人になってもこうした習性を維持するのです(タカアシガニは成長すると毛が抜けてツルツルになる)

ところで今日は葛西臨海水族園にリアルカーニャちゃん(タカアシガニ)も見に行きました。なんてうつくしく気高い生物なのでしょう…とじっくりゆっくり眺めてしまった。めんこが惚れるのもわかるわ〜

【告知】縦読みマンガ『深海DINER』第1話を配信しました。

突然ですが『深海DINER』という縦読みマンガを描きました。その名の通り深海にダイナーができるお話で、程よくサイエンス&ほんのり物騒な深海生物ファンタジーです。第1話をAmazonの縦読みマンガサービス「Fliptoon」にて公開しました(Amazonアカウントがあれば誰でも読めます)。ぜひいらっしゃいませ!

『深海DINER』作品ページはこちら

『深海DINER』第1話はこちら

ちょっとだけ製作話

そもそもなんで急に縦読みマンガなんて描いたの?という話ですが、もともと縦読みマンガは私けっこう作風的に相性いいんじゃね?とか(一切かいたことないけど)思っていて気になっていたところ、最近amazonが縦読みマンガのサービス(Fliptoon)を始めたというのを知りまして。

ひとまず図解を縦読み形式にして「いきものニューストゥーン」としてシリーズ化したりしてみたり↓。いつも作ってる図解のスマホ読みに特化したバージョンとして、けっこう良い経験になりました。スマホ時代に適応していきたい…

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さらに今Amazonが「Amazon Fliptoon 縦読みマンガ大賞」というコンテストをやっていまして。賞金総額もかなりデカイことだし、せっかくならなんか出してみっか〜と思って、とりあえず先述の「いきものニューストゥーン」で応募してみたのですが…。冷静に考えるとマンガではないし、応募規約にも微妙にそぐわないかも?(よそでアップした作品の再利用は不可らしいので…どこまでが再利用になるかにもよるけど)っていう。どうせだしイチから作るか〜、でもちょうどいい話が思いつかんな〜…と時間は過ぎていきました。

そうこうしていたら、3月末くらいに突然『深海DINER』のアイディアがなんかふっと湧いたので、「ギリ間に合うかも…?」と大急ぎで作ったというわけです。こういうストーリーのあるオリジナル長編(?)マンガはまじで一切描いたことがないので、だいぶ大変ではありましたが、運良く大きめの仕事を前もって一段落つけていたので、ここ一月くらいは本作の製作に集中できました。Fliptoon大賞の応募要件である「3話」もクリアできそう。(まぁ要件的には1話20コマ以上でいいらしいので本来こんな気合い入れて1話に詰め込む必要はないはずなんですが…)

そんな『深海DINER』、最初は擬人化とかなく純然たる生物ネタだったはずが、気づけば趣味度が増し(百合や生物暴力など)、たいへん楽しく描きました…てか描いています。今のところ4話まで(大体)できており、4月中を目処にアップできればと思います。その先はFliptoon大賞の結果次第ですかね…(もし特に受賞とかできなくても趣味的に続けていきたいとは思いますが)。読者の皆さんの反応(閲覧数やいいね数など)も選考基準になるとのことなので、面白ければ&続きが読みたいということでしたら、"いいね"等してもらえると嬉しいです! では続きをお楽しみに〜

作品はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0D29SN6N9?ref=cm_sw_tw_r_wcm_sd_rwt_YzZzlWNDzXeWDhttps://www.amazon.co.jp/dp/B0D29SN6N9?ref=cm_sw_tw_r_wcm_sd_rwt_YzZzlWNDzXeWD#

NTLive『ディア・イングランド』短め感想&レビュー

NTLive『ディア・イングランド』を観てきたが(シネ・リーブル池袋)とても面白かった。短めに感想&レビューを書いておく。

なんかここ数年くらいブログに、変に気合い入れた1万字とかの文章ばかり書いている気がして、書く方も読む方もたいへんなので、もう少しフットワーク軽く、Twitterの感想まとめ&メモ代わりにブログを使いたい思いが常々あり。ていうか本来はブログってそういうもののはずが…。なるべく2千字くらいでまとめたい。

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『ディア・イングランド』の主人公はサッカーのイングランド代表の監督で、現役時代(96年のドイツ戦)に大一番のPKに失敗した傷を抱えている。そんな彼が、従来的な意味での「強さ」に縛られない、新たなイングランド代表を作るために奮闘する…という物語。

てっきりフィクションかと思ってたが、普通に実話ベースだったということに観てから気づくのだった。主人公のガレス・サウスゲートも実在のサッカー監督。有名人のようだがスポーツへの理解が低いので全然知らなかった。

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イギリスの最新演劇を映画館で観ることができる素晴らしき企画「NTLive(ナショナルシアターライブ)」はたいてい面白いので、毎回ほぼ必ず行っているが、今回の『ディア・イングランド』は特に初心者にもオススメしやすい一本だなと感じる。

「PKの失敗」というトラウマを軸にした、誰が見ても面白さがわかりやすい明快なエンタメ性と、成果主義やレイシズムといったスポーツの問題点を通じた重厚な社会的テーマ性を両立した作品で、かつ「サッカーの試合を描く話とか、演劇でできるんだな…」という意外性もバッチリなので、初のNTLiveにもぴったりと思う。

NTLiveでやるような現代劇の中でも、描かれる出来事がごく最近というのもオススメしやすい点で、先述したように実際のサッカーイベントが元になっているため、サッカー詳しい人は私より楽しめるはず。まぁ逆に私は(本作で描かれる)18年や22年のW杯の結果すらウロ覚えだったので逆にハラハラできたのだが…。

本作『ディア・イングランド』、英国サッカーが舞台であること、従来的なマッチョイズムへの懐疑や抵抗、とりわけ男性のメンタルケアに焦点を当てている点、そうしたテーマ性をあえて成果主義やマッチョさが究極に幅をきかせる「男性スポーツ界」でやるという革新性は、やはりドラマ『テッド・ラッソ』を連想する。

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↓前に書いたAppleTV+オススメ記事でも『テッド・ラッソ』は強めに推薦した。

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私もW杯とか見てて、せっかく盛り上がった試合がPKで誰か失敗して終わる…みたいな展開を見ると(他に決着のつけようがないので仕方ないとは言え)「なんだか残酷でイヤだなぁ」と思っていたわけだが、失敗した人にのしかかる異常で過剰な重圧にこういう形でスポットライトを当てることは新鮮だったし「だよね」と思う部分も。そもそもPKのルール上、100%誰かしらは「失敗」して終わるんだから責めるのはおかしいだろ!と素人的にも思うわけだが…。

劇中で「今のイングランドに必要なのは、勝ち方ではなく、負け方よ」的な良い台詞があったが、「失敗」や「敗北」に(当事者だけでなく)周囲や社会がどう向き合うか…というのは重要だし、それを「結果が全て」なスポーツを通じて描くのは面白い試みだと思う。(そういや直近でも『ネクスト・ゴール・ウィンズ』があったな。)

『ディア・イングランド』でも『テッド・ラッソ』でも共通して描かれる深刻な社会問題として、サッカー業界のレイシズム(人種差別)がある。アフリカ系やラテン系の人々をはじめ、多くのマイノリティがすでに欧州プロリーグで活躍しているわけだが、うまく行っているときはまぁいいんだけど、(たとえば試合でのミスやPK失敗のような)負の出来事をきっかけにして、人々のレイシズムが怪物のように顔を出すっていう。

ちょうど『ディア・イングランド』みた翌日に、現実の欧州サッカーでの人種差別がニュースになっていた↓(日本でも同様の事件は聞くけど)。

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レイシズムがマイノリティの選手にプレッシャーを与えてパフォーマンスを低下させ、それがまた苛烈で差別的なバッシングの引き金になり…という最悪スパイラルは『ディア・イングランド』の中で、演劇の肉体性を活かした鮮烈な形で表現されていた。ちょっと見ていられないような緊迫感と絶望をひしひし体感させる凄いシーンだった…。

そんな現状を看過できない主人公やチームメイトは、人種差別反対を公言することになるんだけど、そんな当然の言動をしただけで「スポーツに政治を持ち込むな」「サッカーだけしてろ」的なことを(イギリスでさえ)言われるんだなっていう、いやな既視感がある。しかしそうした苦闘を経て、スポーツの場を活かして差別反対を訴えるアクションが巻き起こる、ひとつのきっかけを作ったという点で、重要な出来事でもあったようだ。イングランドサッカーの行き先というのを超えて、あらゆる意味で現在進行系の出来事を描いた現代劇として、とても見ごたえがあった。

そんな感じで短めにまとめてみたが、とてもオススメできる演劇作品。NTLiveはわりとすぐ終わっちゃうので近くでやってたらぜひ駆けつけてください。