沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『ミニオンズ』観た。

  • Amazonプライムに去年公開の『ミニオンズ』が早くも入っていたので、さっそく見てみました。すごい面白かったです。ていうかネットで見られるようになるの早いな、ほんと…。
  • 『怪盗グルーの月泥棒』シリーズで登場した、黄色くてちっちゃい生物「ミニオンズ」を主人公にした映画です。劇場公開中にも興味はあったんですが、スタジアムの観客席で盛り上がってるミニオンたちの広告をあまりに何度も見せられたこともあって、逆に本編に対しては足が遠のいちゃったんですよね…。お腹いっぱいになっちゃったというか。結局ヒットはしたのだろうか…。
  • しかし蓋を開けてみれば、オープニングからもう大変に楽しい映画でした。ミニオンという生命体がどのように生まれて、どのような進化(?)を遂げてきたのかを、ハイテンポで見せてくれます。ミニオンはその時その時で「いちばん強いボスの手下になる」という微妙に腹立たしい性質をもっているのですが、彼らがどんなボスのもとについてきたのかという「歴史」がとても楽しい。ティラノサウルスとか原始人とか時代が進むにつれて「ボス」もどんどん交代していくんですが、「盛者必衰のことわり」っていうよりは、普通にミニオンどものせいで破滅していくっていう…。手下っていうか寄生生物みたいだ…。むしろ死神?
  • 時代はどんどん巡って現代に近づいていくんですが、ミニオンズは深刻な「ボス不足」に悩まされ、ついに新しい「ボス」を目指して一大冒険を決行することにします。たどり着いたアメリカでは、「コミコン」の悪党(ヴィラン)バージョン、通称「ビラコン」なるものが開催されており、古今東西のいろんな「悪党」たちが一堂に帰して楽しそうにしていて素敵でした。行ってみたい…。
  • その会場で、今をときめく超かっこいい女悪党「スカーレット・オーバーキル」と出会ったことから、ミニオンズの運命は予想もつかない方向に転がっていきます。…なんかつい普段のノリであらすじ説明しちゃいましたが、この辺でやめとこう…。
  • 基本的にはスピンオフなわけですが、さみだれ式の細かいギャグがいちいちバシッとはまっていて、一本のコメディとしてかなり秀逸な出来だったと思います。言ってみれば、色んな人にミニオンがひたすら迷惑をかけ続けるという映画であり、全体に超ドライなユーモアに満ちてるんですが、ミニオンの一人がラスボスにあるものを渡すシーンとかはなかなかグッとくるものがありました。何はともあれミニオンがひたすらかわいいですので、Amaプラ入ってる方は見てみては…。ではこの辺で。それにしてもミニオンズはなんでみんなスペイン語っぽい言葉を喋っているのだろう…。セラバナーナー。