沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『サプライズ』観た。

  • 『サプライズ』というサイコスリラー映画をhuluで観ましたが、なかなか面白かったです。裕福で善良な一家が、狼とか動物のマスクをかぶった恐ろしい悪漢たちに襲われるお話。
  • 前半のハラハラ描写がシンプルながら非常に怖くて不愉快で良かったですね。冒頭の演出とかベタってレベルじゃない普通さなんですが、それでも怖いんだから大したものだなと。家族から犠牲者がだんだん増えていくくだりとかも、イヤ〜な気持ちになれましたし、満足しました。
  • ただこの映画がちょっと変わってるのは、主人公グループにひとりめっちゃ強い女の子がいるんですね。後半はもうホラーというよりはバイオレンスアクションで、サバイバルキャンプ(ってなんだろう…)で育ったこの子が悪党相手に大活躍をするわけですが、これを「痛快」ととるか、「主役が強すぎて怖くないよ…」となるかが好き嫌いの分かれ目かもしれません。家にこもって悪党を迎え撃つ「籠城もの」ってワクワクして好きなので、私はかなり楽しめたんですけどね。釘のところとか「ざまぁ〜」って思いました。
  • 終盤のどんでん返し自体はわりと見え見えというか、すでに一度やっていた小さめの「びっくり」の発展系にすぎないので、意外さは全く感じられなかったんですけどね。むしろ「あんなんに騙されんなよ…」って主人公の格が下がるというか…。電話してきたあいつをもっともっと狡猾な「悪」として描いて、ちゃんとラスボスに据える方が良かった気がするんだよな。
  • ラストのドアトラップのくだりも、後味の悪いところでバサッと終わる切れ味はいいんですけど、やっぱりなんか間抜けというか、イマイチうまくいってなかった感じ。エンドロールの悪趣味さは好きですけどね。
  • そんな感じで、映画館で観ていたら「う〜ん」と思っていたかもしれませんが、huluでさらっと見るぶんにはかなり満足度が高かったです。なんか血とか暴力とかが見たくなったら覗いてみてはいかがでしょう(なんつう言い草だ)。ではでは。