沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『響け!ユーフォニアム』8話みた

  • 木曜なのでカレーを作った。ひき肉とナスのカレー。キーマっぽくしようと思ってナスにんじんタマネギ、あらゆる材料をみじん切りにしてしまったが、ナスはもっとゴロッと入れたほうがナス感が出たかもしれない。
  • まあナスなんてどうでもよくて、『響け!ユーフォニアム』第8話の話をしたい。いや〜…やばかった。なんという圧倒的な百合力。私もいちおう百合めいたお話を描いたりしている身であり、百合界という巨大な花園に片足をつっこんでいると言えないこともない(百合力は15程度、ランク的には百合戦闘員といったところか)。それゆえに、一層まざまざとプロの恐ろしさ、彼我の実力差を思い知らされたというか…。百合力53万の百合皇帝(ユリウス・カエサル)たちの本気を目の当たりにし、そのあまりの百合力に一瞬で蒸発しそうになった。ユリーハンドレットってレベルじゃねーぞ
  • だからもう、昨晩8話をみた直後は「いい…」というよりはむしろ「きっつい…」という感じだったのだが、1日経ってカレーも食べてそこそこ落ち着いてきたので、少し冷静に語ってみよう…。
  • まあ未見の方のために一応説明すると、主人公の久美子とヒロイン(?)の高坂麗奈さんが、お祭りの夜を一緒に過ごすんですよ。その過程で二人の関係性(「まどほむ」ならぬ「くみれい」?)が、大幅に変わっていく。
  • 祭りの喧騒を避けて薄暗い山道を登っていき、街を見渡せる丘を目指す二人。これまで寡黙さを貫いてきた麗奈がその道中、かつてないほど饒舌に自分の想いを語りはじめる。
  • 丘の上でのシークエンスといい、今回はとにかく麗奈のキャラクターの掘り下げっぷりが強い印象を残すのだが(あ、葉月ちゃんも最高でしたけど!)、それ以上に浮き彫りにされたのが「久美子の人間性」だと思う。麗奈の視点を通すことで、主人公・久美子がどういう人間なのか?ということが明らかになっていく。
  • やはり重要なのは、久美子の「性格の悪さ」にこそ麗奈が惹きつけられているという事実(証言)だろう。「性格が悪い」という言葉に膝を打つ。よくぞ言語化した、麗奈ちゃん。すごくよくわかる。それに惹かれる気持ちも。
  • そうなんだよな。久美子って優しいし、気さくだし、社交的な良い子なんだけど、「性格が悪い」という言葉がぴったりくるような、妙にリアルで生々しいドライさや冷たさを抱えてるんだよな。
  • ちょっとした会話や仕草からふと伺えるその「性格の悪さ」が、萌え系アニメの主人公としては(たぶん)あまり例がないような「血の通っている感じ」を久美子に与えている。今のところ本作でいちばん斬新なキャラクターは、間違いなく久美子であると思う。(余談だが、『まどマギ』ではさやかちゃん、『キルラキル』では針目縫がそれぞれ「作中で最も斬新なキャラ」だと思ってます。ひいきじゃないですよ。)
  • まあメタっぽい見方はともかく、作中人物である麗奈がどうして久美子の「性格の悪さ」に惹きつけられるのか?感覚的には「よくわかるぜ麗奈ちゃん!いいよね久美子…!」と思うのだが、言語化するのはけっこう難しい気もする。もう少し考えてみたい。
  • というかカレーをいっぱい食べたので正直ねむいのである。半端だけど今日はこの辺で。アニメといい、映画といい、漫画といい、面白いものが多くて大変ですな…。グー。