- 昨夜は楽しい集いがあり、趣味の合う方々と語らって濃密な時間を過ごすことができた。その場所が高円寺だったのだが、何やら懐かしかった。数年前までは中央線ユーザーだったため、沿線の駅でしょっちゅうフラッと乗り降りしていたのだが、行動範囲が変わったことで最近は行かなくなっていた。吉祥寺とか全然行ってない…。バウスシアターのない吉祥寺に用なんかないけれど(暴言)。高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪あたりの商店街イズムは好きなので、しぶとく粘って欲しい。たとえ私がいなくても!(←何様…?)
- 案内していただいた店はビールが美味しいところで、外がめちゃくちゃ寒かったものだからつい「ホットエール」というものを頼んでしまったが、けっこう度数が高いビールだったようだ。お酒には全然詳しくないので、なんか語感で適当に選んでしまった…。でも美味しかったし、体も温まった。焼いたベーコンとよく合った。家でもベーコンを焼きたい(焼けばいいだろ)。
- 映画『恋人たち』についても色々と話して、私が気づかなかった視点を見つけることができ、興味深かった。瞳子の小説のシーンがキツかった、とか…。ゲイの弁護士・四ノ宮が、ものすごく突き放された視点で描かれた、救いのないキャラクターだったのではないかという意見も聞いて、なるほど…と思った。大学の同級生の男との関係性についてのより深い読みも出たりして、面白かった。
- 個人的には、あの無神経な女子アナがラストにコロッと転身した姿に、同じく無神経な四ノ宮の今後に対する希望もわずかに含まれていると感じた。女子アナと四ノ宮がまったくわかり合えていないっぽいところも、すごく好きだった。「人間なんて所詮はわかりあえないし、変われないし、くだらないし、救いようのないもんかもしれない…でもまぁ、先のことはわかんないじゃん?」というような、悲しいんだけど少し心が安らぐような楽観性のあるラストシーンだと思った。…というようなことを喋ろうかと思ったのだが、うまく舌が回らなかった。お酒のせいにしとこう…。
- なんにせよ有意義な夜だった。誰かと映画について話すのは本当に楽しいことだ…という思いを抱きつつ今夜もひとりキーボードを叩くぬまがさであった…。これはこれで。