- なぜエマ•ストーンかというと、今週みた2作品のどっちにもヒロインとして出てたから。スゴイですね。大活躍中のようで何より。
- 紹介しておくと、グレッグ・モットーラ監督(「宇宙人ポール」撮った人)の「スーパーバッド 童貞ウォーズ」という傑作ボンクラ映画でデビューした女優さん。「ゾンビランド」とかにも出ており、ギャル可愛いと同時に知的な美人なのに謎のボンクラ臭があり、なんか親しみを感じさせる。
- 「アメイジング•スパイダーマン」でヒロインに大抜擢され、「ついにエマちゃんがドメジャーに…!」と思いきや、最近、シリーズが2作目でまさかの打ち切りと判明。そして新しい「スパイダーマン」シリーズが、キャストも監督も全取っ替えでスタートするという。しょーっく!えましょっく!
- …まあどのみちエマ・ストーンの役は(ネタバレ回避)のだが、とにかくエマちゃんがアメコミ・ヒーロー界に返り咲ける芽はほぼなくなったといえるだろう。
- しかし予期せずして、続く出演作「バードマン」におけるエマちゃんの立ち位置は面白いものとなる。というのも、まさに「バードマン」が、「ヒーロー」から追放された男の話だったからだ。
- 主演はかつてリアルでバットマンを演じていたが、最近は「過去の人」とされていたマイケル•キートン。映画『バードマン』では、かつて「バードマン」というヒーローを演じていた男を演じる。(ややこしいけど)
- 準主役を演じるのは、「インクレディブル•ハルク」でハルクを演じるも、続く「アベンジャーズ」ではハルク役を降ろされてしまったエドワード•ノートン。最悪な性格だが演技は天才的な俳優、という役。
- そして「バードマン」の三人目の主要人物が、主人公の娘を演じるエマちゃん。キャスティングの時点では、スパイダーマンシリーズの打ち切りは決定していなかった。
- こうして、リアルにヒーロー映画界を追放された三人組のアンサンブルが成立することとなる。男二人は明らかに意図的なキャスティングだが、エマちゃんだけはタイミング的に偶然なのが面白い。
- キートンは「バットマン」でシリアスヒーロー物というジャンルを切り開いたのに、最近は忘れられていた。「インクレディブル•ハルク」も「アメイジング•スパイダーマン」も、ともにハルクやスパイダーマンを「アベンジャーズ」に登場させるために、権利的なしがらみによって打ち切られた(たぶん)。この点で、キートン、ノートン、エマちゃんの「ヒーロー映画」に対する因果が(予期せぬ形で)一致する。
- こうして「バードマン」は、「望んでいた素晴らしい世界」からつまみ出された人の物語として、より完璧なものになってしまったのかもしれない。いや、よくわかんないんだけど(突然の思考放棄)。
- 最近の例を挙げると、イーストウッドの「アメリカン・スナイパー」の撮影中に主人公のモデルとなった人物が死んでしまったという事件は、映画の完成度をガン上げしたと言っていい。不謹慎ながら映画史における「奇跡」みたいな扱いに今後なると思う。今回の「バードマン」におけるエマちゃんの境遇にも、同じような「奇跡」を感じてしまう。「予期せぬ奇跡」…とか言ったりして。
- えーと、何が言いたかったかというと…エマ・ストーンはかわいくて素晴らしい(適当)。「バードマン」、たとえ意味はよくわからなくても(私もまだちゃんとわかってない)、エマちゃんが大変かわいくて悲しくてスゴイので気になる方は行くといいです。長回しシャウトのシーンは胸に刺さりますよ。
- かわいくて幸せでひどいエマ・ストーンが見たい場合はウディ・アレンの「マジック・イン・ムーンライト」へどうぞ…。(この映画についても語りたかったのだが…眠い…。)
- 長い割に「バードマン」についてまともに語ってないな…。またいずれ、機会があれば…。グー