沼の見える街

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今週の気候ニュース:千葉を襲う「一万年に一度」の豪雨。漆黒に染まりしチーバくん

今年の夏は気候変動とエルニーニョ現象のダブルパンチで世界中が猛暑に襲われる中、日本の関東、というか少なくとも首都圏は(昨年に比べれば)比較的涼しくて過ごしやすい、かな…?とか思っていたのも束の間、我がJIMOTO(地元)である千葉県が一万年に一度の豪雨に襲われてしまった。

チーバくんの口から胸にかけて黒く染まっている…(千葉にレベル5の大雨特別警報) news.web.nhk/newsweb/na/n...

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特別警報は黒で表示されるため、チーバくんの咽頭部あたりが漆黒に染まっており、だいぶ不穏であった。

ヴェノムに侵されたチーバくんみたいになってる…

ヴェノム

ヴェノム

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すでに更新されたけど当日の記事より↓

【速報】千葉県にレベル5大雨特別警報・レベル5土砂災害特別警報 命を守る行動を - ウェザーニュース

レベル5大雨特別警報が出されるのは今年5月に新しい気象警報の運用が始まってから全国で初めてです。

これまでに経験したことのないような大雨により、低い土地の浸水や河川の氾濫がすでに発生している可能性が極めて高く、命の危険が迫っています。

最大級の警戒が必要です。

周囲の状況を確認し屋外へ出ることが危険な場合は少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、今すぐ身の安全を確保して下さい。

命を守る行動を取って下さい。

千葉の大雨警報としてこんなメッセージは実際、初めて見た。

千葉市や船橋市といった都市部でも道路が冠水したりとエライことになったようだ。

news.web.nhk

 

今回の豪雨はBBCニュースにもなっていた。死者も出る気候災害となってしまったし、成田空港も(千葉なので)欠航が多数あったり、外国の人もけっこう巻き込まれたのもあるだろう。

www.bbc.com

 

豪雨も地震同様スケールが大きい自然災害なこともあり、「天災だから仕方ない」みたいに遠い目になってしまう人もよく見かけるが、ここでしっかり言及しておくべきは、この豪雨が気候変動によって激化したものである、という点。

weathernews.jp

千葉市緑区から市原市東部では、574.2mmの雨量となりました。過去の気候では、この規模の大雨が起こる確率は0.001%ほどで、頻度にすると1万年を大きく超える規模に相当します。統計上、ほぼ起こり得ないレベルの大雨だったとみられます。

数字だけ見ると文字通り「1万年に一度の豪雨」だったといえるようだ。「○年に一度」系の警句も、ちょっとインフレしすぎていてイマイチ人心に響かなくなっている気配は感じるが、過去の統計をベースに数字通り解釈すればそういう計算になるという話。

今回の大雨については、過去の気候だけでなく、2030年ごろを中心とした約40年間の気候シミュレーションデータを使った分析も行いました。

その結果、今回最も雨量が多かった千葉市緑区から市原市東部の570mm級の大雨は、過去の気候ではほぼ起こり得ない規模だった一方、2030年ごろの気候では、その発生確率が過去の気候と比べて2倍以上に高まっているとみられます。

 

日本の女性研究者が今年、この温暖化と異常気象の関係にまつわる研究で賞を取ったりしていた。

scienceportal.jst.go.jp

例えば2018(平成30)年7月の西日本豪雨では、温暖化の影響で発生確率が3.3倍になっていたことを明らかにした。

 

なお豪雨も地震や火災と同様、「予測」が難しいという問題もある。

digital.asahi.com

千葉県を襲った豪雨では、13日夕に最初の線状降水帯が発生したが、気象庁が発表している事前の「予測」は出なかった。「レベル5大雨特別警報」が出たのは最初の線状降水帯発生の1時間半後。集中豪雨の予測の難しさがあらわになった。

「線状降水帯の発生には海から流れ込む水蒸気の量などがポイントになるが、海上は陸上に比べて観測地点が少ない」ため、一般的な天気予報の仕組みが通用せず、予測しづらいのが厄介。

実際、千葉の身内もここまでひどい雨になると思わず出かけてしまったようで、某ショッピングモールで足止めを食らっていたな…。身長が低い子どもがいる人とか、尚更大変だったと思う。

 

先日も熊本で地震+猛暑の複合災害が起こったばかりだが、今回の豪雨もかなり直接的に気候変動/地球温暖化で激化した気候災害のダメージが、首都圏の日常生活にまで及んだ事例として、ちゃんと報道されてほしいものだ…。

numagasablog.com

欧州やアメリカやオーストラリアなど乾燥地域がこの夏、猛暑にあわせて森林火災という「火」に襲われているニュースを見聞きするが、日本などアジアの湿潤地域ではそうした「火」に相当する激しさで「水」が襲ってくる、という認識でいた方がいいと思う。(場所によっては森林火災もあるだろうけど。)どっちが恐ろしいかは一概に言えないが、いずれにせよ荒れ狂う火と水を鎮めるために必要なのは、神頼みでもヴェノム頼みでもなく、人智を活かして気候変動を解決することだろう。