本日5/8は「世界ロバの日」ということで、ロバ図解を描きました。一部では「愚鈍な動物」の代名詞として不名誉な語られ方をしてきたロバですが、「荷を引く獣」として人類に大きな貢献をしてきた動物です。神話や宗教など、文化の面でも意外と大きな存在感を放っており、人間との距離の近さが伺えます。ロバを敬おう!
本日5/8は #世界ロバの日 なので、ロバ図解を描きました。愚鈍の代名詞として不名誉な語られ方をしてきたロバですが、「荷を引く獣」として人類に大きな貢献をしてきた動物。神話や宗教など文化でも意外と大きな存在感を放ちます(そして昨今、映画界には謎のロバフィーバーが勃発中)。ロバを敬おう! pic.twitter.com/tRka17m4Xl
— ぬまがさワタリ (@numagasa) 2023年5月8日
ちなみに昨今、映画界に謎のロバフィーバーが起きている。アカデミー賞に絡んできた作品でも、なぜかロバが重要な役割を果たす作品が異様に多かった。『イニシェリン島の精霊』『逆転のトライアングル』など…。地味に『ナワリヌイ』にも印象的に登場。
今年のアカデミー賞はマジでロバ祭りだった。作品賞ノミネートの『イニシェリン島の精霊』『逆転のトライアングル』でどっちもロバが重要な役回りで、国際長編のポーランド映画『EO』もロバ映画で、さらに長編ドキュメンタリー賞とった『ナワリヌイ』でもロバが出てきた。極めつけに授賞式にも登壇…! pic.twitter.com/ugGBELH8aP
— ぬまがさワタリ (@numagasa) 2023年3月13日
そしてアカデミー国際長編賞ノミネートのポーランド映画『EO』はロバが主役!ちょうど先日公開なのは世界ロバの日にあわせたのだろうか…。一刻も早く観ねばと思っている。
ここにきてのシンクロ的ロバフィーバーは、図解の最後にも書いたロバの(馬と比べても際立つ)マイノリティ性や、弱者を象徴する寓意性に、フィクションの中で光が当たりやすくなってる…みたいな面もあるのかなと思った。動物フィクション好きとしては要注目な存在。
ロバの歴史について参考になるHP。
ニューヨークタイムズ「At Long Last, a Donkey Family Tree」
(英語ですが、ギフト記事にしておいたので読んでみてね)
BBC「ロバが人類の歴史の流れをどのように変えたか」。英語ですが勉強になる記事です。図解のおそうじロバは本当にいます(この記事を参照)。
「人類史におけるロバ: 考古学的視点」(英語記事)
エジプトの王とロバの話。
タイトルの「荷を引くけもの」はスナウラ・テイラー『荷を引く獣たち: 動物の解放と障害者の解放』から着想。「荷を引く獣」 beast of burden という熟語があるので、書名もそこから来てるんだろうけど。名著なので読んでみてね。