沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

世界ロバの日だよ!「ロバ」図解

本日5/8は「世界ロバの日」ということで、ロバ図解を描きました。一部では「愚鈍な動物」の代名詞として不名誉な語られ方をしてきたロバですが、「荷を引く獣」として人類に大きな貢献をしてきた動物です。神話や宗教など、文化の面でも意外と大きな存在感を放っており、人間との距離の近さが伺えます。ロバを敬おう!

 

ちなみに昨今、映画界に謎のロバフィーバーが起きている。アカデミー賞に絡んできた作品でも、なぜかロバが重要な役割を果たす作品が異様に多かった。『イニシェリン島の精霊』『逆転のトライアングル』など…。地味に『ナワリヌイ』にも印象的に登場。

そしてアカデミー国際長編賞ノミネートのポーランド映画『EO』はロバが主役!ちょうど先日公開なのは世界ロバの日にあわせたのだろうか…。一刻も早く観ねばと思っている。

eo-movie.com

ここにきてのシンクロ的ロバフィーバーは、図解の最後にも書いたロバの(馬と比べても際立つ)マイノリティ性や、弱者を象徴する寓意性に、フィクションの中で光が当たりやすくなってる…みたいな面もあるのかなと思った。動物フィクション好きとしては要注目な存在。

 

ロバの歴史について参考になるHP。

ニューヨークタイムズ「At Long Last, a Donkey Family Tree」

(英語ですが、ギフト記事にしておいたので読んでみてね)

BBC「ロバが人類の歴史の流れをどのように変えたか」。英語ですが勉強になる記事です。図解のおそうじロバは本当にいます(この記事を参照)。

www.bbc.com

 

「人類史におけるロバ: 考古学的視点」(英語記事)

 

エジプトの王とロバの話。

www.livescience.com

 

タイトルの「荷を引くけもの」はスナウラ・テイラー『荷を引く獣たち: 動物の解放と障害者の解放』から着想。「荷を引く獣」 beast of burden という熟語があるので、書名もそこから来てるんだろうけど。名著なので読んでみてね。

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