沼の見える街

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ジョジョ4部アニメ13話感想

  • ジョジョ4部アニメ13話「やばいものを拾ったっス!」の感想です。今回も面白かったな〜。
  • 冒頭のカフェ・ドゥ・マゴのシーンは地味にアニメオリジナルですね。原作だと康一くんのモノローグのみで語られていた部分が、会話と回想シーンで再構成されていました。(「出所したら立派なギタリストになってほしい」という康一くんのコメントは、音石が犯した罪の大きさを考えるとちょっと優しすぎるので、カットされたのは良かったかもしれないですね…。)お母さんに電話を入れるシーンもアニメオリジナル。仗助が高校生っぽくて可愛らしかったです。
  • 今回は仗助とジョセフの関係が丁寧に描かれていました。バスに間違えて乗っちゃうくだりのテンポ感の良さとか、謎の透明な存在に徐々に気づいていくサスペンスの盛り上がりとか、相変わらずアニメに変換するのが上手い。
  • 途中のベビーグッズ店の場面もほとんど完全再現でしたね…。長い説明なのでさすがに若干ダレる箇所ではありますが、今回は比較的時間に余裕があったのでしょうし、できる限り原作要素を詰め込みたかったのでしょう。買い物がどんどん積み重なっていく様子、リアルな緊張感が走ります…。
  • 赤ちゃんの「透明化」という能力もアニメ映えするものでしたね。坂道を乳母車が転げ落ちていくところの絵面的なシュールさが最高です。透明化した道に立った仗助の浮遊感が奇妙でイイ。
  • そして赤ちゃんが水の中に落ちてしまうシーンで、ついに仗助の怒りが爆発して、「こんなイイ加減だからおふくろを16年間も放っておけたんだ…!」という、ジョセフへの忸怩たる思いをモノローグで表現するくだりで、なぜか泣きそうになってしまいました。仗助の人間臭さと母親に対する思いやりがよく表れていますし、「ああ、ジョセフの息子とはいえ、やっぱりこうした不真面目さが許せない、根本的に異なる人間なんだなぁ」と伝わってくるのが無性に切ないというか…。しかしそういう断絶をまざまざと見せられるからこそ、「受け継がれる黄金の意志」を象徴するかのような展開にさらにグッときてしまうのですよね。声優さんの演技もベリーグッドでした。
  • 今回でちょうど1クール分が終了したので、全体の3分の1まで来たことになりますね。次はついに露伴が登場です(今回もちょっと匂わせるシーンがありました)。すごく楽しみですね…OPもまた変わったりするんだろうか。短めですがこの辺で。