沼の見える街

ぬまがさワタリのブログです。すてきな生きもの&映画とかカルチャー。

『ベイブ』&『ベイブ/都会へ行く』観た。

  • 有名な子豚のアニメーション映画『ベイブ』と、続編にあたる『ベイブ/都会へ行く』がhuluに入っていたので、ここ数日で続けて観たんですが、スゴイ面白かったです。『マッドマックス FR』のジョージ・ミラー監督がガッツリ関わっていて、どちらも脚本を書いており、『都会へ行く』では監督も務めています。
  • だからなのかはわかりませんが、この『ベイブ』シリーズ、けっこう『マッドマックスFR』とも通じるテーマ性が感じられるんですよね…。「我々はモノじゃない」というメッセージとか、女性(奥さんや犬)が要所で大活躍したりとか、「2」の過剰なまでのチェイスシーンとか…。BGMをジャンキーXLにしても成立するんじゃないかと思います(そういう動画ありそう)。
  • ユーモアのセンスにもけっこう『マッドマックス』っぽさを感じました。ドライでブラックでシビアで、でも一貫してキュートで…。腹立たしくも可愛らしい狂言回しのネズミトリオとか大好きです。
  • 『ベイブ』全体に面白かったんですが、特にクライマックス、ベイブが牧羊犬コンテストに出場することになるシーンの盛り上がりが素晴らしかったですね。「豚が出てきたぞ!」と観衆に馬鹿にされ笑われていたベイブが逆転する構図は本当に痛快なので、ぜひ見てほしいです。
  • 個人的にあのシーン、ベイブの姿にその後のジョージ・ミラー監督を重ねてしまいました。ベイブのように指差して笑われたわけではありませんが、『マッドマックスFR』を撮るにあたって、ミラー監督もぶっちゃけあんまり期待されてなかったと思うんですよ。「ああ、あのマッドマックスの続編ね…まあけっこう面白いんじゃない?」くらいの感じで。「70歳にもなって、よくやるなぁ」と半笑い、的なテンションの人も多かったんじゃないでしょうか。
  • しかし蓋を開けてみれば、(それこそ豚が牧羊犬の仕事を見事に果たすというような)まさに「奇跡」としか言いようがない映画だったわけで…。驚愕のあまりシーーーーン…と静まり返った後、一斉に立ち上がって喝采を叫ぶ観客たちの姿に、『マッドマックスFR』をみた後の私たちを重ねてしまうのですよ。…だからなんだという話ですが、実際にミラーはベイブのような驚くべき偉業を後に成し遂げるわけで、その辺もふまえてみるとよりグッとくるのではないでしょうか。
  • 『都会へ行く』の方も、動物たちの描き方がすごく上手くてびっくりしました。みんなあくまでリアルで、全然ファンタジーに寄せてないのに、ちょっとした表情とかですごく多くを語るんですよね。子猫の可愛さもヤバイんですが、チンパンジーの一家がとても良かった…。おじいちゃん(?)のちょっとした仕草とかがすごく人間っぽくてたまらないものがあります。
  • 適当ですが今日はこの辺で。今後もちょいちょい語っていこうと思います…。