- 映画「セッション」と「バードマン」、もう一つ面白い共通項がある。それは、ラスト付近で主人公は実は◯◯◯いるのではないか…?という考察が可能な点。(この書き方したらわかっちゃうか…)
- 「セッション」について、「後半の脚本がちょっとゆるいのでは…」ときのう書いたけど、上記の解釈をすると、まあ納得がいく…。ただ、それにしてはちょっと長すぎるし、◯◯◯ことを示唆するヒントが少なさすぎるのだが。
- …くわしく書いてみようと思ったけど、やっぱやめよう。興味あるけど見てない人にはネタバレになるし、興味ない人には面白くないだろうし…(今更!?)。もうちょっとほとぼりが冷めてから、気が向いたら書くか。
- 映画つながりで言うと、いま『ヒッチコック映画術』という本を読んでいる。トリュフォーという映画監督が、ヒッチコックに対しておこなったインタビューをまとめた本。蓮實重彦が翻訳してるから「さぞや難解なのだろう」と思ったのだが(偏見)、これがとても面白いし、読みやすい。分厚くて重くてちょっと高いけど。
- なんで読もうと思ったかというと、荒木飛呂彦がこの本を「マンガ描く人は必読の書」と言っていて、さらにライムスター宇多丸さんがラジオで「映画について何か言いたい人は必読の書」と言っていたからである。どっちも先週くらいのことだから、なんかすごい偶然。それとも、よほど有名な本なのか…知らなかったけど。
- それにあわせてヒッチコックの映画をhuluで見直したりした。といってもhuluにはまだ「サイコ」と「鳥」しかないのだが。近頃、チャップリン作品の謎の大量追加もあったことだし、ヒッチコックも頼みますよ〜hulu先輩〜。コナンの映画は別にいいからさあ〜(暴言)。
- で、『鳥』。そりゃあ今みると古臭いところも多いのだが(背景の合成とか)、やはり圧倒的に素晴らしいとしか言いようがないシーンもある。とりわけ、小学校のジャングルジムにカラスが集まってくる場面。凄い。そして全く色あせてない。
- 校庭のベンチに腰掛けて、ぼんやりとタバコを吸っている主人公。その背後のジャングルジムに、一羽、また一羽と、カラスがとまりはじめる。それだけならよくある光景なのだが、のんびりと休んでいる主人公の背後で、じわじわとカラスの数は増えて行く。
- ふと空を見上げる主人公。カラスが一羽飛んでいる。そのカラスの行く先を目で追って後ろを振り返ると、ジャングルジムはすでにおびただしい数のカラスでびっっっっしりと黒く埋め尽くされていた…!
- 本当に静かな場面で、子供たちの歌声を除けば音もセリフもないんだけど、もう「ドドドドドドド」という擬音が聞こえてきそうな緊迫感。とてつもなくジョジョっぽい(もちろん逆だけど)。新手のスタンド攻撃などを受けた時の、「何か異常なことが起きている…!?」という、ジョジョで最もテンションの上がる瞬間の「源流」があった。「ああ、これが…!」と、この『鳥』の場面をみてすごく嬉しくなった。
- ご自身もよく紹介してるけど、荒木先生、ヒッチコックの演出技法は徹底的に研究されているんだろうな。で、その成果を現代日本の私たちが「おもしれえー」と言って読んでいるわけだから、しっかり受け継がれているわけだ…。過去の作品をちゃんと見なくちゃいかんな、と思いました(小学生?)。
- しかし、「映画の話をしていると思ったらいつの間にかジョジョの話になっていた…何を言っているのかわからねーと思うが(略)」ってパターン、すごく多い気がしてきた、このブログ…。ジョジョ好きぶっておりますが、しょせんジョジョニウムもジョジョべラーもアニメDVDも買ってない、ぬるいファンですよ〜。いやそこまでぬるくはないけど…(めんどくさいファン)
- ジョジョとか映画とかまどマギとかに興味ない人が読んでも面白いブログを目指したいものだが…むりか。いやいずれ。